イベント情報 / お知らせ
INFORMATION
2019.03.13
オールシーズン絶景の路線!夏には幻の景色”霧幻峡”
深い山々の中に架けられた鉄橋の上を走る緑と白の小さな電車(写真:星賢孝氏)
新潟県魚沼市の小出駅から福島県会津若松市の会津若松駅を結ぶ「只見線」。只見線は、「春の桜」、「夏の万緑」、「秋の紅葉」、「冬の雪景色」、と鉄道ファンの間では各季節で幻想的な絶景をみせる秘境路線としても有名。そして、各季節の中で鉄道ファン・写真家の中で注目が高まっているのが、夏の奥会津の深い山々の中で幽玄に漂う川霧の中を一艘の渡し船がすすむ “霧幻峡(むげんきょう)”の景色。
儚く幻想的な絶景「霧幻峡の渡し(むげんきょうのわたし)」とは!?
夏の朝晩に渓谷を漂う川霧が幻想的な「霧幻峡」は、福島県の奥会津地方の金山町と三島町に跨る只見川沿いの渓谷の俗称です。
その渓谷で行われる「霧幻峡の渡し」とは、JR只見線の早戸駅の近くにかつて存在した「三更(みふけ)」という集落の住民が、対岸に渡る唯一の交通手段としていた「渡し船」のことです。当時、「渡し船」は一家に一艘を持つほど日常生活に欠かせない存在でした。しかし三更の集落は1964年(昭和39年)に起きた裏山の崩落で激しい被害を受けたことで、住民たちは移住を迫られ「渡し舟」の文化も途絶えていきました。
川霧のなかを進む渡し船は「霧幻峡の渡し」と呼ばれている(写真:星賢孝氏)
しかし、2010年に郷土写真家の星賢孝(けんこう)さんが「失われた集落の証しとともに原風景を伝えよう」と、地元住民と尽力して舟を新造し、川霧の浮かぶ秘境を「霧幻峡」と名付け「渡し船」の文化が復活しました。
日が沈むにつれて哀愁感が高まる景色が広がる(写真:星賢孝氏)
年間で60日程度しかみることができない絶景!?幻の景色”霧幻峡”
車体の白と緑色が万緑の中を進む姿も美しい只見線の電車(写真:星賢孝氏)
霧幻峡に川霧が発生するのは夏の気象条件が揃った6月から8月の早朝、夕刻の遅い時間帯。実際にその日数は1年間の中で60日程度といわれ、まさに幻の景色となっています。この川霧が発生する現象は、数多くのダムがある只見川では霧幻峡の流域も川は堰き止められ流れはほとんどなく、夏に冷たい水流が温かい空気に触れることで大量の川霧が発生します。さらに、霧幻峡のある三更集落は1964年の災害時から時を止めており、約50年前の日本の原風景に戻ったような錯覚にも浸ることができるのです。当時の神社・観音堂・地蔵などは廃村となった当時のまま残された人間の生活、あわせて雄大な自然環境、気象条件、と全てが折り重なることで生み出される幽玄な絶景には、国内のみならず海外からの注目度も上昇しています!
朝晩に渓谷を漂う川霧がつくりだす幻想的な世界(写真:星賢孝氏)
■ロケ地としても注目度上昇中の「霧幻峡」
この幽玄な絶景の「霧幻峡」は、オダギリジョーさんの長編映画初監督作のロケ地にも決定。「※作品は「ある船頭の話」(9月全国公開予定)」。そして、オダギリジョー監督の映画のメインロケ地は新潟県阿賀町ですが、会津地域・JR只見線「霧幻峡」のロケ対応には会津若松フィルムコミッションが協力を行いました。
春には車窓から満開の桜を見ることが出来る。(写真:星賢孝)
■春には只見線の桜景色と日本唯一の赤瓦の天守閣鶴ヶ城へ!
赤瓦の天守閣の鶴ヶ城と1000本の桜が会津若松市に春の訪れをつげる。
春の只見線旅行は、会津若松駅で日本唯一の赤瓦の天守閣鶴ヶ城のお花見もおススメ!鶴ヶ城は春には約1000本のソメイヨシノが開花し「桜の名所100選」にも選出。4月5日(金)から5月6日(日)には鶴ヶ城さくらまつりを開催。期間内は夜間ライトアップを行い夜桜を楽しむことができる他、蒲生氏郷時代の楽市楽座を再現した會津十楽、鶴ヶ城さくらまつり大茶会、郷土芸能など様々なイベントが目白押し。さらにゴールデンウイークの10連休には「サムライ」をテーマにした参加型のイベント「会津サムライまつり」も同時開催。チャンバラ合戦、サムライアーティストステージ、甲冑着付・乗馬体験が行われます。
鶴ヶ城の桜がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれる。
お問合せ
会津若松市観光課/会津若松FC事務局
TEL:0242-39-1251
FAX:0242-39-1433
メール:kanko@tw.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp
HP :https://www.aizukanko.com/
鶴ヶ城 住所: 福島県会津若松市追手町1−1